2011年4月5日火曜日

ONSUNDAYS

オン・サンデーズは、学生時代憧れだった。

私の出身は多摩美なので八王子近辺下宿生活にあり、
「こんな田舎でデザインなんか学べるか!」などと
若くてアホな発言をすることにより、
腰の重い自分に「足を使って学ぶ」ための自己暗示をおこなっていた。
時間が空くと青山や銀座へ。
そんな中で衝撃だったのがワタリウムの存在。
初めて行ったのが20年前なので、まだ開館間もない頃だったはず。
ルドルフシュタイナーなど、ここではじめて触れたことは多い。
当時の友人との思い出等もたくさん詰っている。

その場所の地下、オン・サンデーズで展示デザインをしている自分が、
なんとなく素敵に思えて褒めてやりたくなった。
この仕事は、
一昨年の『極楽園』という仏像写真集で頑張ったから、
今回の企画編集の安藤さんがアートディレクターに選んでくれた。
さらに言えば、写真家・三好和義さんの仕事を頑張ったから
『極楽園』のアートディレクターに選んでくれた。


本当に皆さんのおかげ。僕は導いてもらっただけ。





さて、展示内容のお話ですが写真本の掲載作品24点の中から16点飾られます。
本のレイアウトは全て同一のフォーマットにして(縦位置の写真も横にするくらいの強引統一)編集コンセプト以外の「意味」を排除しています。
その結果、違う作家の集合体にもかかわらず、より個々が引き立ち、他人との前後関係を肯定することができています。
写真展のオリジナルプリントは作家それぞれのサイズです(フレームは統一)。
本を見た後に展示を、また、その逆、いずれも感動と発見があります。

安藤さんをはじめとする携わった方々全員のアンソロジーになりました。

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